アナタの好意は相手の不本意

誰しも「気になる人と親しくしたい!」と願っています。しかし、気になる人はアナタと同じように「親しくしたい!」と思っているかはわかりません。コミュニケーションをとるときは、「言葉を選ぶ」「適切な距離感を測る」といった配慮が必要です。「艶やかな髪がキレイだなぁ」と感じたり「一緒に食事がしたい」と思ったりことは自由ですが、言葉にするかいなかは吟味すべきなのです。

職場の同僚と最低限のコミュニケーションをとるのは当然のこと、他意はありません。それなのにも関わらず、少し話しただけなのに「恋人はいるの?」「いないなら、立候補しちゃおうかな?」とグイグイ来られてしまった人の気持ちを考えてみてください。同僚からアナタに「アウト!」のコールがかからない方が不思議です。
また「自分は正社員だから、派遣社員やアルバイトの人を食事に誘っても断られないだろう」「自分は上司だから、食事に誘ったら部下は当然来るだろう」と考えていたら悪質認定! 地位や権限を背景に相手が拒めないことを知っていながらデートに誘うのはコンプライアンス的にNG。セクハラです。

仕事上の立場の強さを使い、人を無理やり誘ってはいけません。とはいえ、気になる人がいたら「込み入った関係性になりたい」と考えてしまうのが人間ってものです。
職場で恋愛をしてはいけないといったルールはありません。しかし、職場恋愛にはリスクが付き物。そこを十分理解した上で「けど、好きだという気持ちを抑えられないんだぁ!」といった熱情が燃えたぎる人のみ声を出せばいいと思います。

この話は「男性→女性」に限定した話に聞こえますが、そうではありません。「女性→男性」、さらには「同性同士」でも、相手が不快に思う性的な言動をすれば当然セクハラ認定。性別関係なく「職場の気になる人と親しくなりたい」と願う場合は、慎重かつリスクを取る覚悟でアプローチすることをおすすめします。

教 訓

人を好きになるのは素敵な事。でも好意が暴走して、相手や周囲を不快な気持ちにさせないように。