「交通費節約&ダイエット」一挙両得なアナタの自転車通勤が問題に

「自分だけは違う」、こんな思い込みは誰にでもあります。アナタもある思い込みを長年していました。それは体型に関することです。子供の時から痩せ形だったアナタは「自分は中年太りするはずない!」とずっと思っていました。社会人となり、毎晩お酒を飲んで〆にはラーメン!といった生活が続いても体型に変化なし。学生時代と変わらず、スリムなまま。「お腹が出てきた」とボヤく同期を横目で見ては優越感に浸っていました。

しかし30代も中盤に差し掛かった頃、アナタの身体に変化が訪れます。「ちょっとズボンがキツいな」とお腹をさすってみれば、手がアーチを描きます。以前は硬い板に触った感じだったのに……、現状のお腹を触ってみて浮かぶイメージはゴムボール……。お腹は半円状に膨らみ、プニプニとしています。アナタは自分の身体にも中年の兆しが見え始めたことを悟ります。

危機感を持ったアナタは、自身の生活をイチから見直すことにしました。すぐに頭に浮かんだのは、通勤手段を電車から自転車に変えることでした。自宅からオフィスまで自転車を漕ぎ続けて約1時間、かなりキツイです。しかし、こうでもしないと痩せないことは重々承知!また、電車を使わないことは、通勤費の節約にもなります。アナタは「一挙両得だ!」と自分に言い聞かせ、ハードな自転車通勤に励みます。

アナタの行動は、健康を考えた意識の高い行動に見えて、模範となっても問題になることはないように思えます。しかし、会社から実費を受け取っている通勤手段を使わず、節約した通勤費を懐に入れることは、コンプライアンス違反です。通勤費の不正受給として、懲戒処分になる可能性があります。また、自転車通勤中に万一事故にあった場合、労働災害にならない場合もあります。どうしても自転車通勤をしたい場合は、会社に通勤手段を変更した旨を伝えましょう。

教 訓

ダイエットは許可なくご自由に。ただし、通勤経路・手段の変更は許可が必要ですよ。