ニュース概要
2019年9月、大阪労働局は、激安スーパー「スーパー玉出」の旧運営会社など2社と労務担当だった人事部長、および元顧問社会保険労務士を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検した。
2017年や2018年に、従業員が業務中に大けがをした労働災害にも関わらず、病院で労災申請せずに、健康保険を使うように指示していたという。また、労基署への報告も無かったとのこと。
現在の運営会社は、「当社は、これからも引き続きコンプライアンスを重視した組織づくりに全社一丸となって取り組んでまいります。」とHP上で公表している。
このニュースに一言
今回のような、いわゆる「労災隠し」のニュースが後を絶ちません。労災隠しを指示してしまう理由には、「無事故記録を継続させたい」、「手続きが面倒」、「保険料が上がるかもしれない」といった様々なものがあると思いますが、いずれにせよ、働く従業員の安全・安心を軽視したものです。 後に労災隠しが発覚した場合は、健保組合が保険給付で病院へ支払った金額を本人が返金することになります。その後、労災申請により、自己負担分も含めて、全額を保険給付で受けることができますが、一時的に本人は、多額の治療費を立て替えなければなりません。また、労災申請しない場合は、「休業補償給付」や「障害補償給付」などの補償を受けることができなくなります。 業務中に、従業員がけがを負ってしまうこともありますが、治療費の支払いや補償に関して、従業員が不利にならないよう、法令を守った手続きを順守しましょう。
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