ニュース概要
2020年1月、愛知県小牧市は、2018年7月に男性職員が自殺した問題で、「パワハラが原因で精神疾患にかかり、自殺につながった可能性が高い」と公表した。
また、地方公務員災害補償基金は、職員の自殺を公務員の労働災害である「公務災害」に認定した。報告書では、自殺した男性職員に対して、上司の女性係長は、威圧的な言動を続けたりするなど、差別的な扱いがあったという。
小牧市は、女性係長を停職6カ月の懲戒処分とした。
このニュースに一言
暴力や暴言など、明らかなパワハラがある一方、威圧的な態度や差別的な扱いを継続的に行うことで、精神的な苦痛を与えるパワハラもあります。
後者は、パワハラとして、加害者が自覚しづらく、周囲の人も気づきにくいことから、発覚までに時間がかかり、その間に被害者の心身を深く傷つけてしまうおそれがあります。 パワハラを職場から無くすには、加害者のケアも必要です。加害者を懲戒処分するだけでなく、再発防止更生プログラムやカウンセリングを受けさせるなどが有効です。 また、自殺に追い込むほどのパワハラが行われていたにもかかわらず、今回の「停職6カ月」という処分の軽さから、小牧市ではパワハラ問題を軽く扱っているのではと感じます。二度とこのような問題を発生させないために、職員への教育など、厳正に対処してほしいと思います。
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