ニュース概要
2020年4月、京都大学は、大学の秩序・風紀を乱す行為をしたとして、50代の非常勤職員を懲戒解雇した。調べによると、解雇された非常勤職員は、研究室にあった教授のパソコンを無断で操作し、メールを盗み見したり、教授室にカメラを設置し盗撮するといった不正行為をしていた。また、大学の備品であるオーブンレンジを勝手に処分したり、休日に、許可なくセキュリティエリアに立ち入っていたという。大学は刑事告訴も検討している。
このニュースに一言
解雇された非常勤職員は、他にも公私混同となる私的なコピーや、不正に機密書類を持ち出し、スキャンするなどの不正行為をしていました。また、大学から是正するよう注意を受けたにも関わらず、応じなかったことから、処分理由および処分は妥当と感じます。
一方で、解雇された非常勤職員が、なぜ様々な不正行為に手を染めたのかを考える必要があります。「きっかけは何だったのか」、「予兆はなかったか」、「エスカレートする前に気付くことはできなかったか」、「不正が起きやすい無防備な状態ではなかったか」、「職員のメンタル不調はなかったか」などです。
このような不正行為が発生する背景には、必ず何かしらの要因があります。不正行為者を処分するだけでなく、その要因を調べ、改善していくことが、同様の不正行為を減らすことにつながります。
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