ニュース概要
2021年7月、複数名の部下に「さっさとくたばれ」などの暴言を浴びせ、パワハラ行為を繰り返したとして、保健所の課長級職員が懲戒処分を受けた。
この職員は、2021年1月〜5月にかけて、あわせて6名に対して、暴言や決裁書類を放り投げるなどのパワハラ行為をしていたという。
被害者の2名は、心的ストレスにより精神疾患にかかったとして診断書を県に提出していた。
このニュースに一言
パワハラ加害者の保健所職員は、新型コロナに関する業務に携わっていたと報道されています。一年以上続く新型コロナウイルスの流行で、保健所職員の業務量が増加し、大きなストレスを感じていたのかもしれません。
しかし、いかなる理由があっても、一緒に働く仲間に対して、暴言を浴びせることや、職務権限を悪用して決裁時に嫌がらせをするなどは、パワハラとなる行為で、懲戒処分は妥当と考えられます。
一方で、ここまで事態が深刻化する前に、組織として是正できなかったのかを考える必要があります。パワハラ加害者の保健所職員は、大きな心的ストレスを感じ、正常な判断・思考がしにくい状態であったことが想像できます。そのような状態では、心的な余裕がなく言動が攻撃的になり、パワハラの加害者になってしまうケースがあります。
職場でそのような兆候の人がいたら、休暇を取らせてリフレッシュさせることや、カウンセラーとの面談を促すなど、パワハラの加害者にならないように働きかけることができるはずです。
職場で発生したパワハラを放置してしまうと、働きにくい職場となり、職場全員の心的ストレスが高まってしまう悪循環に陥ります。そうならないために、パワハラまがいの言動をする従業員に対しては、早期に対応することが重要です。
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