ニュース概要
2021年12月、京都の老舗ベーカリー「進々堂」は、業務用冷凍パンで賞味期限を偽装して販売していたことを認めた。賞味期限が迫ったパンの包装を開封し、新しい期限が掲載された包装に入れ直す行為で、約100パックの賞味期限を偽装した。2021年3月に内部通報で発覚したという。
コロナ禍で生産を抑えていたところに、過剰に注文が入り、不正におよんだとのこと。不正に関与した社員は、「欠品させたくなかった。勝手な判断で入れ替えてしまった」と説明している。
このニュースに一言
同社は1913年創業の老舗で、京都市内にパンの販売店やレストランなど、12店舗を展開しています。また、ホテルなどに業務用冷凍パンを納入しています。今回は、コロナ禍に起きた不正ですが、飲食業界の売上げが厳しい中、突如入り込んだ過剰な注文に対して、「欠品させたくなかった」と思う気持ちはわかります。
しかし、目的のために手段を選ばずに、賞味期限を偽装するという不正を犯しては本末転倒です。進々堂が100年企業になれたのは、地域密着で誠実な企業活動を続けてきた結果だと思います。不正を犯してまで、一時の利益を得ることは、信用を失い、中長期的な利益を失うことになります。今回の不正は、社員2名の独断で行われたようですが、ビジネスにとって、「信用が一番大事」であることの再教育を行い、再発防止に努めて欲しいと感じます。
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