私たちは、多くの企業・団体のコンプライアンス推進活動を支援しています。そのなかで感じるのは、「コンプライアンスを大切にする企業・団体ほど活力に溢れている」ことです。
コンプライアンスには、「法令等ルールを守る」「不正、迷惑行為をしない」「モラルやマナーを守る」という意味に加え、積極的な情報開示や環境保護活動などを含み、「社会が期待する行動を取る」ことだと言われています。
そして、それらは企業・団体が、社会から「不祥事を起こさない」、「不正を防止する」、「迷惑をかけない」といったネガティブな状況を生まない行動ではなく、「信頼されるようになる」、「人が活き活きと働く」、「組織を強くしていく」などポジティブな状況を作るために取り組む行動なのです。
このコンプライアンスの行動は、企業・団体のトップの決意と、働く人たちの「職場を良くしていこう、良い組織にしていこう」という意識の共有化、そして良好な人間関係の構築が土台となります。
良い「職場環境、企業風土」がある企業は、働く人にとって、好ましい環境であり、誇りに思う組織です。その環境や組織を守ろうとする意識と行動が、コンプライアンス違反の防止し、組織を強くします。
組織にとって、コンプライアンスとは、社会や市場から非難されないためのものではなく、社会や市場からの積極的に信頼や評価を高めるためのものです。
コンプラアンス推進活動への取り組みは、「企業価値を高める」、「企業の持続性を高める」、「企業を成長させる」ためにも積極的に取り組む経営課題です。