危険運転致死の疑いで逮捕 改正法のアルコール数値基準を初適用
2026年7月、東京都江東区で、酒気帯び状態で乗用車を運転し、青信号の横断歩道を渡っていた女性をはねて死亡させたとして、会社員の男性が危険運転致死容疑で逮捕された。事故後の呼気検査では、改正自動車運転処罰法で危険運転の基準とされる「呼気1リットル中0.5ミリグラム以上」のアルコールが検出された。男性は飲酒運転については認めているものの、「女性をはねた記憶はない」と供述している。なお、同法の施行後、飲酒の数値基準を適用して危険運転致死容疑で逮捕される事例は全国で初めてとなる。
【このニュースに一言】
今回の事故では、2026年7月に施行された改正自動車運転処罰法において新たに設けられた、アルコールの数値基準に基づき危険運転致死容疑が適用されました。改正法により呼気1リットル中0.5ミリグラム以上のアルコールを保有する状態が数値化されたことで、同罪を適用する基準がより明確になりました。
ただし、この数値は「この値未満であれば安全である」という意味ではありません。法定の数値に達していなくても、正常な運転が困難な状態であると認められれば、引き続き危険運転致死傷罪が成立する場合があります。また、基準値を下回る場合であっても、酒気帯び運転として処罰の対象となります。
こうした法改正の背景には、飲酒運転による重大事故が後を絶たず、実態に即したより厳正な処罰が求められてきた経緯があります。ドライバーは基準値の数字に左右されることなく、「飲んだら絶対に乗らない」という基本を徹底することが何よりも重要です。
