上司の印鑑で決裁 仙台市職員

2022年6月、仙台市の水道局職員が不適切な事務処理を繰り返していたとして、市は同職員を停職3か月の懲戒処分としたことを発表した。
同職員は、上司の決裁を必要とする書類において、上司の印鑑を無断で持ち出して決裁を行う、上司と同じ名前の印鑑を購入して決裁を行うなど、計32件で不適切な事務処理を行っていた。

【このニュースに一言】

同職員は不適切な事務処理を行った理由として、上司から決裁をもらいづらかったこと、多忙な中で、依頼された事務処理の催促に耐えられなかったことを挙げたそうです。自身の業務をどうにか進めたいという気持ちから、不適切な事務処理を行ってしまったのかもしれません。しかし、ルールを破り、不適切な手段を選べば、その結果は、ニュースのように問題解決とは真逆のものになります。
仕事を続けるなかで、業務量が増えて負担が大きくなり、自分の努力だけでは対応できなくなることもあります。そのようなときは、不適切な方法を考えるのではなく、まず上司に相談することです。また、上司に相談しづらければ、周囲の同僚に悩みを話すことです。
自分の抱える問題を職場全体に伝えることで、解決策が見つかることも多くあります。また、すぐに解決策が見つからなくても、問題を一人で抱えることから解放されて、今回のような不適切な行動に走ることも防げるようになると思います。