テレワーク中にサウナ 宮崎県警に訓戒処分

2022年4月、テレワーク中にサウナに通っていたとして、宮崎県警の警視が訓戒処分を受けていたことが、報道機関の取材により判明した。警視は、県の新型コロナまん延防止等重点措置期間でテレワークをしていた際、計4回、勤務中に外出してサウナに約1~2時間ほど通ったという。県警に情報が寄せられて発覚。警視は事実を認めている。

【このニュースに一言】

近年、テレワーク中に私的なWEBサイトやSNSを見てサボる、仕事の手を抜く、さらには無断で外出するなどして、本件のように処分を受けたという報道をたびたび目にします。また、報道されるのはほんの一部であり、実際にはさらに多くの類似事例があるかもしれません。
確かにテレワークは、オフィスとは異なり、「誰にも見られていないから」と気が緩みやすく、誘惑が多い環境だと思います。しかし、テレワークは、通勤疲れがない、時間的の有効利用という点から、メリットのある働き方でもあります。
果たして、テレワークは会社と従業員にとって、良いことなのか、悪いことなのかどちらなのでしょうか。
今回のニュースのようなテレワークを悪用する人が後を絶たなければ、会社にとって労務管理上、テレワークを中止することが正解になるでしょう。一方、悪用する人がいなくなる、あるいはごく少数に留まるなら、テレワークのメリットが活きるので、継続が正解だと思います。
テレワークが、従業員の働きやすさと、会社の業績向上の両方に役立つものなるかどうか?
人の気持ちの弱さを考えれば、「性善説」だけでテレワークの制度を維持していくのは、困難だと思います。もちろん、上手く立ち回ってサボる人が得をし、誠実に働く人の努力でサボる人の分をカバーするような状況を許容してはいけません。
業務状況が、一定程度明らかになる仕組みの導入は(従業員にとって嫌でも)、テレワークを定着させたいと思うなら、導入が必要なものだと感じます。