大手流通グループ、国産米を仕入れたはずが、実は外国米!

三重県のコメ卸売会社が、外国産の米を国産米と偽って販売していたことがわかった。3年以上前から計4386トンを販売したとみられている。偽装は同社の幹部1人の指示で行われたとし、会社全体での偽装は否定しているという。加工用米を主食用と偽装した疑いもあり、偽装した米は大手流通グループなどで販売されていた。

 

【このニュースに一言】

取引先の偽装によって、大手企業がイメージや信頼性にダメージを受けた事件です。

三重県のコメ卸売会社は、「幹部の一人の指示で行われた」と説明していたようですが、それが事実だとしても、社員の不正行為を長期にわたって見逃しているわけですから会社の体質そのものに問題があると言わざるを得ません。また米を仕入れていた大手流通グループなどは、信頼を裏切られた被害者でもありますが、コメ卸売会社の偽装を見抜けず、一般消費者を騙すことになった責任の一端もあるはずです。別会社なので、取引先にあれこれ指示することはできなくても、コンプアイアンス状況を確認し、不安な点があったら、取引継続の条件として、不安を払拭できる明確な証の提出を求めるべきです。

「契約で違反した場合の罰則も定めているから大丈夫だろう」などと考えていたら、自分たちのお客様を守ることはできません。