従業員の不適切行為で謝罪 相次ぐ「バイトテロ」

2021年6月、大手飲食店のフランチャイズ加盟店で、アルバイト従業員による不適切な行為があったとして謝罪文を発表した。同年4月にも、別の焼肉チェーン店でアルバイト従業員が店内の機械からソフトクリームを直接口に入れるといった行為が報道されている。
悪ふざけをする様子を撮影し、SNSで投稿する行為は「バイトテロ」と呼ばれており、同様の事件が後を絶たない。

【このニュースに一言】

一年以上続く新型コロナウイルスの流行により、飲食店の経営は厳しい状況に追い込まれています。そんな飲食店で起きたバイトテロは、ネット上の炎上では済まされず、致命的な打撃になる可能性もある、深刻な問題です。「バイトテロ」と呼ばれている不適切な行為ですが、その加害者はアルバイトだけには限りません。「これくらい大丈夫」「仲間だけに見せるから」「冗談だから」といった気持ちを持てば、誰でも加害者になり得るものなのです。
この「バイトテロ」の防止には、職場で指導的な立場の人の役割が重要です。もし自分がその立場なら、日頃から「バイトテロ」の問題について話をする、「小さな悪ふざけ」でも見過ごすことなく、直ちに注意するなどを励行してください。

「バイトテロ」は、冗談や悪ふざけで済む問題ではなく、勤め先に大きな被害を与え、閉店や倒産に追いやることもある行為です。そして、加害者は解雇、損害賠償だけでなく、社会的な制裁を受け、人生を暗転させる行為であること忘れてはなりません。