鉄道運転士が乗務中スマホ操作

2021年8月、福島県の鉄道の運転士が、乗務中にスマートフォンを操作していたことが同社の発表でわかった。同社の社内規定では私用スマホの使用が認められていないが、1日に運転士が運転席でスマホを操作していた様子が動画投稿サイトに投稿され、それを見た人から同社に通報があったという。同社は「事態を重く受け止め、再発防止に努めます」として、運転士の処分を検討中だという。

【このニュースに一言】

今回、運転士がスマホを操作していたのは、出発前の時間帯で30秒程度と発車後の数秒程度でした。本人は、「この程度なら、電車の運行や安全に問題ない」と考えていたのかもしれません。しかし、同鉄道会社の社内規定に反するものであり、電車を利用する人からすれば、「安全軽視の行為だ」と感じるものだったはずです。運転士のように多くの人の命を預かるような職業に携わる人には、少しの不適切な行動でも多くの人を不安にさせることを十分に理解して欲しいと思います。

ちょっと話は変わりますが、この動画を撮影し、ネットに投稿した人に対して、ネット上では撮影者の行為を批判する声が出ていました。
運転士の問題行動を指摘するなら、「(同鉄道会社に)直接注意すれば良い」、「わざわざ投稿して拡散する必要はない」といったものです。
SNSの普及で、誰もが情報発信者になれる時代になりました。しかし、情報発信者として、最低限のモラルやマナーを備えていなければなりません。本当に投稿して良い内容か、投稿先は適切かどうか判断できる力がなければ、その投稿は、他人を傷つけ、自分を傷つけることにつながります。