性的な誹謗中傷、ファックスで職場内に送信

兵庫県の職員が、同僚を性的に侮辱する内容をファックスで同庁内に送信したとして、県は2022年2月、同職員を停職1か月の懲戒処分とした。また、被害を受けた職員が警察署に相談したことから、同職員は名誉棄損容疑で逮捕され、裁判所からは罰金30万円の略式命令が出されている。職員は、「イライラや不満を抑えられなかった。周囲に迷惑をかけ、心から反省している」と述べているという。

【このニュースに一言】

県は、本件をセクハラ事案として認定しています。セクハラは、身体を触る・性的な発言をするなど、相手に直接行われるものだけに限りません。相手の性的な噂を流す、性的な話題を職場で広めるなど、間接的に行われるのもあります。どちらも相手を傷付け、不快にさせる嫌がらせで、許されない行為です。間接的に行われるものは、本人からその場で抗議されることや、本人の傷つく姿を目の前で見ないですむことから、心理的な抑止が働きにくいのかもしれません。しかし、冷静になって「それをしたらどうなるか」を想像すれば、行為を止めることはできるはずです。今回、セクハラをしてしまったことで、職場からの処分のみならず、逮捕され刑罰を受けることになりました。加害者にとって自業自得ですが、これからの人生を考えると、イライラや不満を抑えられなかった代償は、あまりに大きいものだったと思います。