ピラフに工場の壁モルタルがはがれ混入

大手コンビニエンスストアは2015年7月16日、独自ブランドの冷凍食品に異物が混入していたと発表した。異物は、製造を委託している工場の壁からはがれたモルタルの一部と判明。工場で壁の清掃中にモルタルがはがれ、生産ラインに落下したとみられる。異物混入の恐れがあるのは約6万500食。商品を店頭から撤去するとともに回収を急いでいる。異物混入のピラフを購入した男性には謝罪したとしている。

 

【このニュースに一言】

過去の異物混入事件を教訓に、多くの企業は品質管理を見直し、対策を徹底してきたはずです。しかし、なぜ異物混入事件が、繰り返し起きるのでしょうか。

今回の不祥事は、混入させない作業、混入を発見する作業のそれぞれに不十分な点があったように思えます。モルタルがはがれる可能性を考えていたか、混入した異物を発見する作業が適切だったか等です。

工場で行われていた防止策が、どのようなものかはわかりません。ただ防止策が完璧でも、現場で正しく運用していなければ、防止策は機能せず、意味がありません。作業する人たちが、防止策の中身を知っているか、正しく実行しているか、勝手な変更をしていないかどうか、定期的に確認することも大切です。