プロモーション活動の飲食代は不当な支出 熊本県

2017年11月8日、会計検査院は熊本県のキャラクター・くまモンのプロモーション活動中の費用において、目的以外に使用された不当な支出があると指摘した。

指摘を受けたのは2013年度の活動費用で、くまモンのプロモーション活動を委託されたイベント会社が、新規雇用スタッフの飲食代として使用した36万2569円。国の緊急雇用創出基金が使われており、検査院は「基金の目的外で不当な支出である」と述べた。

熊本県知事公室の担当者は「暑さなどから、健康や活力を維持、配慮する意味で、事業の実施に必要と判断した」とコメントしている。

 

【このニュースに一言】

本件に対し、ネットでは「プロモーション活動の飲食代は必要経費なのでは?」という声も上がっています。しかし、今回検査院が問題視しているのは、飲食代として緊急雇用創出基金を利用したことです。この基金は、失業者や求職者の支援などを行うために設けられているもので、人件費や交通費以外に使うことは認められていません。そのため、飲食代は必要経費であっても、基金から使うべきではありませんでした。

基金などの使途が定められたお金を利用するにあたり、使い方のルールを確認することは怠ってはいけません。また、国などから預り金がある場合には、他の経費と一緒くたにならないよう、事前に運用を取り決めておくことが、ミスの防止に繋がるでしょう。