ロボット掃除機から情報漏えいの恐れ

2017年11月16日、大手電機メーカーが販売するロボット掃除機の一部機種に、情報漏えいにつながる脆弱性があることがわかった。

情報処理推進機構(IPA)の発表によると、対象となる2機種5モデル、約2万2千台において、無線LANを通じて悪意のある第三者から、登録した個人情報などを閲覧・変更されたり、掃除機に搭載したカメラからのぞき見されるなど不正に扱われる可能性があるという。

同社は本件に対し、ホームページから修正ソフトの提供を行って対応している。今のところ、被害報告は寄せられていないという。

【このニュースに一言】

ロボット掃除機が悪用されるというのは、想像しにくいかもしれません。しかし、カメラが搭載されていることから、着替えを覗かれるなどのプライバシー侵害や、間取りや貴重品の保管場所の情報が漏れることでの住居侵入・窃盗被害など、様々な犯罪が考えられます。

近年IoT ※ 化が進んでおり、パソコンやスマートフォンなどの情報機器に限らず、家電製品などもインターネットに接続可能なものが増えています。しかし前述したように、掃除機などの家電が危険をもたらすというのはなかなか考えにくいものです。何が犯罪に繋がるかわからないという危機意識を持ってもらうため、サービスを開発する企業・メーカーはユーザーへの積極的なリスク周知が必要であると感じます。

※「Internet of Things」の略で、身の回りのものがすべてインターネットに繋がるような仕組みのこと