医大女性医師、同僚らにパワハラで懲戒処分

2016年12月12日、福島県の某大学に勤務する女性医師が、附属病院のスタッフや同僚医師らにパワハラを行っていたとして、停職3カ月の懲戒処分を受けた。同医師は2015年に同大学のハラスメント対策委員会からパワハラの認定を受け、注意されていたにも関わらず、パワハラを続けていた。また同医師に口頭注意した同大学の教授に対し、執拗にメールを送り、同教授への中傷も含まれていた。

 

【このニュースに一言】

同医師は、ハラスメント対策委員会からハラスメント認定を受けていたにも関わらず、自分の行為を「助言や指導でハラスメントではない」と否定していたようです。公正な判断でも、受け入れずに「間違いだ」という意識は、どこから来るのでしょうか。人間は誰にでも誤りがあります。「自分は必ず正しい」という傲慢さあったのではないでしょうか。

自分にとっての「正しさ」も多くの人には「間違い」ということは当り前のようにあります。もしも、自分を振り返って、「自分は必ず正しい」と思ったり、「人の指摘にすぐ反論する」といったりすることが多い人は、意識なくハラスメントを行っているかもしれません。「自分も間違いの多い人間」であると考え、指摘を受け入れる素直さを持つことが、ハラスメントの加害者にならない有効な予防策だと思います。