大手製薬会社の元部長、だまし取ったお金で不倫相手のためにアパート作り

2016年2月22日、大手製薬会社から広告制作会社と共謀して、お金をだまし取っていた同社マーケティング部元部長が詐欺容疑で逮捕された。調べによると、広告制作会社に架空発注を繰り返し、委託料名目で計約8800万円をだまし取っていた。元部長は、お金を「不倫相手のタイ人女性との交際費やタイにアパートを建設するための費用」に使ったと話している。2013年4月に不審な5000万円の請求が同社へ送られてきたことから、社内調査が行われ発覚した。同社は「社内ガバナンス体制の見直し、組織改革、社員の再教育により古い体質と決別し、不正に負けない企業となる」旨のコメントをしている。

 

【このニュースに一言】

「マーケティング部長という大きな権限のある立場」、「金額の中身が分かりにくい広告宣伝費を扱っている」、「優位な立場で取引できる会社がある」という環境に、「不倫でお金が必要と」いうことがきっかけとなり、不正が芽生えたということだと思います。人間の心は弱く、魔が差せば不正に手を染めるのは当然のことと考えていなければ、同種の不正は繰り返されます。会社は被害を生まないため、大切な従業員を犯罪者にしないために、必要なチェックや意識啓発を繰り返し行うようにしなければなりません。