従業員が約1億4千万円を不正流用 大手ゼネコン

大手ゼネコンは工事の発注業務をしていた従業員が、5年間に約1億4千万円を不正に流用していたことを2016年4月16日に発表した。この従業員は複数の工事で下請け業者8社に代金を不正請求させ、同社が支払った費用の一部を受けとり着服していた。2015年に外部から指摘を受けて発覚。この従業員は、遊興費に使ったと認めている。

 

【このニュースに一言】

なぜ、同社は5年間も気付かなかったのでしょうか。早い段階で気付いていれば、1億円以上もの大金にはならなかったと思います。不正をチェックする仕組み、管理体制が徹底されていなかったのではないでしょうか。また、「不正をしてもバレない」と従業員に思わせてしまう職場環境だったことも考えられます。「工事代金は多額なので多少水増ししてもバレないだろう」、「発注する方が偉い」、「下請け会社は言うことを聞くだろう」などと考え、この従業員は不正に手を染めてしまったのでしょう。

社内の「管理体制の徹底」は当然で、不正を持ちかけられた下請けが告発できる外部窓口などの強化なども重要です。「どんなことをしても、不正はバレる」という環境と意識を作っていくことが大切です。