情報伝達ミスによる不当表示 大手小売会社

2018年4月25日、消費者庁は大手小売会社のソファ用カバーに景品表示法違反があったことを発表した。
調べによると、同社の商品である「綿ポリエステル変り織ソファ用カバー」などの商品タグには、「はっ水加工を施しました」と表示されていた。しかし実際には、加工は施されていなかったという。同社によると、同商品の生産工場を変更した際に、はっ水加工は中止していた。しかし、社内伝達のミスにより、商品タグなどの表示変更がされないまま販売を続けていた。2017年末に社内で誤りに気付き販売を中止し、同庁へ報告を行ったという。

【このニュースに一言】

2017年末の販売中止後、翌年初めには購入者への連絡や返金を行うなど、誤表示に気付いてからの同社の対応は素早いものでした。しかし、2015年6月からミスが発生してから、2年半にわたって誤表示のまま販売を続けてしまったことは、日頃の商品管理にずさんさがあったと思われても仕方ありません。また、今回の誤表示を受けて、「他の商品表示は大丈夫だろうか」と感じる人もいるでしょう。特に、同社が取り扱っている食料品のアレルギー表示にもし誤りがあったら、人の生命を脅かすような事態を招いたかもしれません。
同社は、今回の違反を重く受け止め、社内での情報共有がスムーズに行われる体制づくりの他、既存商品の再チェックも実施して欲しいと思います。