魚の産地偽装 三重県の魚卸売会社

2018年4月20日、三重県の魚卸売会社が高級魚・クエの産地を偽って販売していたとして、同社の社長ら5人が不正競争防止法違反で逮捕された。また、社長以外の4人は、大量の貝殻を大阪湾に不法投棄していたとして、16日に海洋汚染防止法違反容疑でも逮捕されている。同社はクエ98匹を宮城県の水産物卸業者へ販売。実際は中国産にも関わらず、山口県産と偽って売っていたという。

【このニュースに一言】

同社は、日本の食を世界に広める輸出推進委員会にも参画していたそうです。産地偽装をするような会社が、日本の食を広める立場になっていたとは、本当に呆れた話です。同委員会の信頼にも大きな影を落としたのではないでしょうか。
今回、逮捕されたのが社長や幹部であることを考えると、同社のコンプライアンスに大きな不安を感じます。産地偽装、不法投棄だけでなく、ほかにも不正を行っているのではないかと、疑いの目を向けられてもしかたありません。
不正は、決して利益を生むものではありません。顧客や取引先からの信頼、世間からの良い評判こそが、本当の利益の源泉であることを認識しましょう。