成年後見人の元弁護士を横領容疑で再逮捕

元弁護士が認知症の女性の財産から現金約4000万円を着服したとして2015年7月2日に逮捕された。その後、警察庁は同様の手口で別の女性の口座からも現金を着服していたとして、同元弁護士を7月22日に業務上横領容疑で再逮捕した。

元弁護士は成年後見人の立場を悪用していた。都内の80代~90代の女性3人の資産から約1億円以上横領し、キャバクラなどの遊興費に充てた疑いがある。

 

【このニュースに一言】

認知症などで判断能力が十分でない人に代わり、財産管理や契約行為を行う「成年後見人」が、財産を横領する事件が相次いでいます。それをうけて家庭裁判所は、弁護士の不正をチェックするために別の弁護士を「後見監督人」に選任する運用を新たに始めました。弁護士が弁護士の仕事に目を光らせる新たな試みは、情けないと感じますが、しかたがないことです。この試みがどれだけ不正の防止に役立つのか、今後の動きを見守りたいと思います。

昔に比べ世の中の倫理観は低下してきているのでしょうか。そうであっても、法曹界に関わる人には、社会正義を学び、しっかりと身につけて欲しいと思います。