職員の着服事件が相次ぐ、神奈川県某市

2016年9月5日、神奈川県某市は生活保護費157万円が不正に支出されていたこ とを市議会本会議で報告した。同市が別件で男性課長補佐による生活保護費約520万円の着服問題を調べていたところ、匿名の投書があり、生活保護課内の金庫と壁の間に、封筒19通に小分けされた計175万円が隠されていたのを発見した。同市では新たに発覚したこの不正について、被疑者不詳のまま刑事告訴を検討しているという。某市では、2015年6月に市スポーツ推進課職員が207万円、2016年7月に学校給食課職員が6470万円を着服していたことが発覚していた。
市は、相次ぐ職員の不正を重く受け止め、「不祥事再発防止策再構築等本部会議」を設置しS市長が本部長に着任した。

 

【このニュースに一言】

神奈川県某市では、「某市における法令の遵守に関する条例」を2012年9月制定、12月より施行しています。それにも関わらず、多額の着服事件が続いたことを考えると、某市が職員のコンプライアンスに本気に取り組む気があったのか、とても疑問です。「ちゃんとやるつもりです」と口に出しても、実効性が伴わなけば意味がありません。

S市長のリーダーシップに期待しています。