走行距離の改ざんで会社役員ら逮捕 中古車販売会社

2015年8月18日、中古車の走行距離表示を約27万キロ短く改ざんして販売したとして、詐欺と不正競争防止法違反の疑いで、静岡県の中古車販売会社の役員らを逮捕した。インターネットオークションに走行距離表示を約29万キロから約2万キロに改ざんした中古のワゴン車を約50万円で出品し販売した疑いがある。ワゴン車を実際の走行距離で査定すると価格は約22万円だったという。県警は、約2年前から100台以上の走行距離表示を改ざんして販売していたとして裏付けを進めている。

【このニュースに一言】

自動車の走行距離は、車体・部品の劣化と密接に関係する「車の安全性」に関わる重要な情報です。走行距離表示を改ざんする行為は、「車の安全性」を誤認させる、命を危険にさらす行為ともいえます。この中古車販売会社が、購入者を危険にさらすことの自覚があったかどうかはわかりません。しかし、少なくとも購入者の安全を考えたことはなかったのではないでしょうか。

自動車という「命を乗せる商品」を取り扱う業者は、人の命に関わっていることを自覚しなければいけません。また購入者も、信頼できる販売会社かどうかをしっかりと見定めることが大切です。