エレベータを故意に停止した元社員の刑事告訴を検討

大手エレベーターメーカー製エレベータの保守点検を担当していた元会社員が、20105年6月から8月にかけて、東京都内など約7カ所の集合住宅でエレベータを故意に停止させ、利用者を閉じ込めていた。同社は8月5日に元社員を懲戒解雇するとともに、国土交通省に報告した。同社は、詳しい経緯を調べたのち刑事告発を検討している。元社員は国土交通省に対して「6月半ばごろに会社とトラブルになり、困らせようと思ってやった」と話している。

 

【このニュースに一言】

マルハニチロの子会社で起きた冷凍食品の農薬混入事件など、以前にも会社への不満から従業員が業務を妨害する事件がありました。今回の事件も人事異動への不満が原因となったものでした。「仕事の成果が、基準に達していなかったことを理由とし、管理職から一般社員に降格させていた」と報道されています。

人事異動が正当なものであったとしても、本人への説明、伝え方によっては、大きな不満を生むこともあります。また風通しの悪い職場環境だと、通常であれば話し合いで納得できることも、解決せず不満が残ったままになります。同社の職場環境がどうだったかわかりませんが、改善すべき点があるようなら、ぜひ改善し、顧客の不安を払しょくして欲しいと思います。