車検切れバスを運転 愛知県のバス会社

昨年6~7月、愛知県のバス会社が、車検が切れた状態のバスを営業運転していたことがわかった。また、同社は中部運輸局の調査に対し、虚偽の説明をしていた。このバスは企業の社員を送迎する用途で使われていたが、6月上旬に車検が切れた後、7月中旬まで少なくとも9回、高速道路を含めて営業運転されていた。運転手が7月下旬になり、車検切れに気がついたという。無車検での運行は、道路運送法違反に当たる。また昨年11月、内部告発を受けて中部運輸局が同社の社長を呼び出し、聞き取りを行った際には、「バスは故障しており、修理に出していた」と、虚偽の説明がなされていた。
(日経新聞、中京テレビNEWS、NHK)

【このニュースに一言】

安全な運行のために車両の整備を行うことは、バス会社の必須業務です。
必ずしも「車検が切れる=車両が危険な状態になる」ではないと思いますが、車検は車両の安全な運行を守るための重要な定期検査で、疎かにすることは許されません。今回、車検切れに1ヶ月以上もの間、気づかなかったのは、車検時期のチェックなど管理体制に問題があったと思いますが、もしも車検軽視の姿勢があったのなら、直ちに改めてください。
今後の管理体制では、二重三重にチェックモレを防ぐ、実効性の高い対策を考えて欲しいと思います。
あと同社は、運輸局の調査に対し虚偽の説明をしていましたが、隠ぺいによって会社が守られることは全体にありません。起こした問題で受ける会社のダメージを、一層深刻にするだけです。