運転手が乗客の運賃を着服 観光バス会社

2016年7月7日、大手鉄道会社の子会社の観光バス会社は、運転手が運賃を5人の乗客から計3050円を着服していたと発表した。運転手は7月5日に小樽と札幌間のバスの運転中、乗客が現金で支払った運賃を着服した。現金を運賃箱に入れるように促さず、手で直接受け取っていたという。不審に思った乗客から「おかしいのではないか」と同社に問い合わせがあり、この運転手に事情を聞いたところ着服を認めた。同社は、着服額が少なく、全額を弁済していることから、警察への告訴はせず、社内処分する方針という。

 

【このニュースに一言】

運転手のいつもと違う行動を不審に感じた乗客の指摘により、今回の発覚となりました。バスの運行は一人での業務のため、運転手は、「上手くやればバレない」と考えていたかもしれませんが、もしも乗客の厳しい目があることを意識できていれば、このような不正を行うことはなかったでしょう。

企業のコンプライアンスについて、世間の目はますます厳しくなっています。たった一人の運転手が魔が差して行った不正であっても、世間はその勤務先企業のコンプライアンス全体に不信感を持つかもしれません。

たまたまいた不届き者の話では済まないということを、しっかりと認識しましょう。