顧客情報漏えいした元信金職員に懲役2年6月の求刑

2016年7月5日名古屋地裁で、顧客情報を漏えいした不正競争防止違反罪に問われていた信用金庫(愛知県)の元職員に対する求刑があった。求刑内容は、懲役2年6月、罰金150万円だった。この元職員は、出会い系サイトを利用した際に、詐欺グループの男性と知り合い、顧客情報を漏えいするようになった。覚せい剤取締方違反で逮捕された詐欺グループの男性の自宅から、同信用金庫の顧客情報が見つかったことが、元職員の逮捕のきっかけとなった。

 

【このニュースに一言】

出会い系サイトには、人生を変えてしまう罠があります。人には物事を「自分に都合良く考える」という習性があり、合理的な判断さえすれば回避できる危険を、回避しない(できない)ことが起こります。

出会い系サイトの利用は、プライベートなことです。しかし、今回の事件のように勤務先に不祥事を起こす可能性のある行為でもあります。このことを考えれば、企業が従業員に対して、出会い系サイトの危険ついて、定期的に注意を喚起することは、絶対に必要なことです。これは企業を守るためであり、また大切な従業員を犯罪者にしない、犯罪に巻き込まれないようにするためです。