防衛省関連施設のPCがウイルス感染

防衛省共済組合が運営しているホテルが、標的型メールのサイバー攻撃を受けた。同ホテルでは、パソコン1台がコンピューターウイルスに感染していたことが発覚した。同ホテルによると「パソコンが不正な通信をしている」と防衛省から指摘があったという。調べたところ、2015年5月22日に「会議のお知らせ」という件名で送られてきたメールの添付ファイルを開き、ウイルスに感染していたことがわかった。防衛省は、ホテルを利用した自衛官らの個人情報が流出した恐れもあるとし、共済組合などが調査を進めている。

【このニュースに一言】

「日本年金機構」へのサイバー攻撃以降、公共機関や企業のセキュリティ体制は厳重になってきています。そのためか、標的とした組織の関連施設のパソコンをウイルス感染させ、そこを中継点として利用し情報を盗み出すという手口が増えているようです。「自分のところは狙われるような情報はない」としても、中継点として利用され、公共機関などを攻撃する加害者になる恐れがあることを、しっかりと自覚する必要があります。受信メールは、なりすましに注意し、送信者などを確認したうえで添付ファイルを開くようにしましょう。