人気ブランド模倣の疑いで衣料販売会社社長ら逮捕

人気ブランド「S」のデザインを模倣した服を販売したとして大阪府警は2015年6月30日、不正競争防止法違反(商品形態模倣行為)容疑で中堅衣料品企画販売会社の社長と社員を逮捕した。商品は低価格を打ちだし、ファッション通販サイトなどで売上を伸ばしていた。府警が会社の事務所を家宅捜索した際、模倣品とみられる商品が約2000着見つかった。また、別のブランドの正規品も見つかっていて、別の模倣品も製造、販売していた疑いがあるとみて、調べを進めている。

 

【このニュースに一言】

デザインの盗用は立証が難しいため、事件となるのは珍しく、泣き寝入りとなるケースも多くあります。今回は正規品を販売する会社の告訴で事件となりました。今回のようなコピー商品が出回る背景には、商品を作る側、買う側双方に「デザインは財産である」という意識の欠如があると思います。企業活動において「デザイン」は、収益を生み出す重要な経営資源、財産です。「デザイン」を盗用した商品を売るということは、他企業の利益を盗んでいることであり、犯罪だということを忘れてはなりません。

※「デザイン」は知的財産権に関する意匠法や不正競争防止法などで保護されています。