フリー素材なら、自社のウェブサイトで使ってもいいよね?
使ってはいけない場合もあります。
ひとことでフリー素材といっても、そのなかには著作権があるものとないものが含まれます。著作権がないもの(いわゆるパブリックドメイン)は自由に使えますが、著作権があるものは、使用にあたって条件が定められています。たとえば、「個人利用のみ」という条件であれば、自社のウェブサイトへの掲載など、商用での利用はできません。著作権があるものは「その条件を守れば自由に使用してよい」という意味で、フリー素材と書かれています。一方、実際には使用許諾を取っていないものを「フリー素材」と偽り、無断で掲載している悪質なサイトも存在します。ネット上にあふれるさまざまな「フリー素材」のなかから、これらを見極め、使用目的どおりに使えるものを探すのは容易ではありません。そこで、ここでは使用目的に合った安全なフリー素材を探す方法をご紹介します。
まず、もっとも安全なのは、信頼できるサイト内で探すことです。たとえば「クリエイティブ・コモンズ・ジャパン」というサイトは、東京都の認可を受けたNPO法人が運営しているため、信頼できるサイトといえるでしょう。また、有名な「いらすとや」というフリー素材サイトのイラストは、その著作権者がはっきりわかっており、官公庁の資料内でも使用されています。こうしたものも、信頼してよいでしょう。
サイトの運営元などを確認したうえで、信頼できるサイトを見つけたら、次に利用規約を確認しましょう。利用規約には、使用範囲や条件が記載されています。「ご利用について」「FAQ」「よくある質問」などと項目立てて記載されている場合もあるので、サイト上で探してみてください。たとえば「いらすとや」では、イラストの商用利用は「1つの制作物につき20点まで無料」とされています。利用規約が見当たらない場合や、許諾の範囲や条件があいまいな場合は、使用を控えるか、運営元に問い合わせて確認しましょう。無断で使用することは絶対にNGです。
一方、ネット検索でフリー素材を探したい場合は、ライセンスのフィルタリング機能を使うとよいでしょう。Google検索やBing検索には、ライセンス別で画像を絞り込む機能があります。以下にGoogle検索のガイドページのURLを記載しますので、「画像を再利用する方法がわかる画像を探す」という記事のガイドに従って、検索してみてください。この機能を使ってフリー素材を見つけた場合も、上記同様、サイトの信頼性と利用規約の確認は、必ず行いましょう。
●使用と共有が可能な画像を探す
https://support.google.com/websearch/answer/29508?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DDesktop