コンプライアンスってなに?

コンプライアンス(compliance)とは、直訳すると「要求や命令に従うこと、応じること」という意味です。そこから、社会的規範や法律、倫理などの遵守を表す言葉として使われるようになりました。
現在、「コンプライアンス」には、より幅広い意味が含まれるようになり、積極的な情報開示や環境保護活動などの、社会が期待する行動を取ることに本義があるともいわれています。それは、「不祥事を起こさない」といったネガティブな状況を生まないための行動ではなく、「社会から信頼される」「組織を強くする」「人が活き活きと働いている」などのポジティブな状況を生み出すために取り組む行動を表しています。
コンプライアンス意識の高い企業風土は、働く人にとっても好ましく、良い環境であることは間違いありません。コンプライアンスの行動を支えるのは、企業や団体など組織のトップの決意と、働く人たちの「より良い職場や組織をつくろう」という共通の意識、そして、良好な人間関係の構築です。私たち一人ひとりがコンプライアンスに対する理解を深め、それぞれの立場に即した行動に取り組むこと。それらの行動が企業価値を高め、企業の成長を促し、私たち自身の豊かな未来へとつながっていくのです。