デマで6人起訴 東名あおり運転

2017年に東名高速道路で起きたあおり運転事故に関連して、ネット上に誤った情報を投稿・拡散させたとして、2019年3月31日、6人が名誉毀損罪で起訴となったことがわかった。
2017年6月、神奈川県の東名高速道路であおり運転による死亡事故が発生。起訴となった6人は、ネット上で「(あおり運転の容疑者は)北九州市の建設会社に勤めている」「(容疑者の)親が社長」などと事実ではない情報とともに、無関係の建設会社のホームページURLなどをネット上に投稿し、同社の名誉を損なわせたとされている。
(朝日新聞、西日本新聞)

【このニュースに一言】
事件に直接関係のない人が、犯罪の加害者の身元をネット上で特定し、徹底的に追い詰めるような動きは「ネット私刑」「ネットリンチ」などと呼ばれます。加害者への怒りの感情が強く、「こんなやつは、徹底的に叩かれるべきだ」という正義感から、そのような行動に出てしまうのかもしれません。
しかし、怒りで冷静さを失い、希薄な根拠で投稿・拡散した情報がデマであれば、無関係の人や企業が被害を受けます。本件でも、無関係の建設会社が多数の迷惑電話を受ける、ネット上の口コミで悪評を書き込まれるなどの被害を受けました。また、たとえ情報がデマではなく事実であったとしても、加害者の個人情報を晒したり、暴言を吐いたりするのはいき過ぎた行為で、許されません。人を裁くのは「人」ではなく、「法」です。