大手機械メーカー、30年にわたり基準に満たない製品を自衛隊に納入

2013年12月大手機械メーカーが、自衛隊が使用する機関銃について、性能の試験結果を改ざんして納入していたことがわかった。改ざんは約30年にわたり、防衛省が定めた基準を満たしていない銃を、基準に達しているものとして納入していたという。同社は、「品質よりも納期を優先するようになり、量産により品質を維持できなくなっていった」と説明している。

 

【このニュースに一言】

この問題の責任を取るのは誰になるのでしょうか。社長やほか経営陣が監督責任ありとして、何らかの責任を取ることになると思いますが、「満たないことを隠した人」「気付いても放置した人」こそ、厳しく責任を問われるべきです。特に「気付いても放置した人」は、その事実を会社に報告すれば良く、それなのに「顧客の利益や会社の利益」を無視して口をつぐんだわけですから、「品質と納期とで葛藤した担当者」より、相当コンプライアンス意識が低いと思います。

もちろん、気付いて上司等に報告したけど、もみ消されたというケースであれば、もみ消した上司等は極めて重い処分を受けるべきでしょう。

ただ、人間は弱い生き物ですので、目先の利益に流されたり、不都合に怯えたりして、正しいことが見えなくなってしまうものです。やはり、そんなことを回避するには、日頃のコンプライアンス意識啓発活動が大切なのだと感じます。