大手鉄道会社 元契約社員が券売機から約1300万円盗む

大手鉄道会社の元契約社員の男性が駅構内の券売機から、売上金約1300万円を盗んだとして、2016年5月18日に逮捕された。調べによるとこの男性は、駅員として勤務していた4月3日、同僚から盗んだ解除用のIDカードで、駅構内の券売機から現金約1300万円を盗んだとして疑いが持たれている。他の駅員が、通常よりも売上金が極端に少ないことに気づき、翌4日に被害届を提出。この男性は4月末に退職していたが、防犯カメラの映像などから特定された。

 

【このニュースに一言】

「お金に困っていて」、「1300万円もの大金が誰もいない深夜の駅にあり」、「券売機の開ける方法を知っていた」という条件が揃ったら、魔がさしてもおかしくはありません。
もちろん、誰もが同じ条件が揃えば罪を犯すわけではありません。しかし、今回のケースのように犯罪を手を染めてしまう人も確かにいます。だからこそ、条件が揃わないようにしなければなりません。もしも今回、券売機の現金やIDカードが厳重に管理されていたら、この男性は窃盗に至らなかったのではないでしょうか。

駅の従業員は、「大金」を日々の業務で扱っているうちに現金の管理に甘さが出ていたのかもしれません。また性善説に立ち過ぎて、「魔がさすこと」に意識が乏しかった可能性もあります。これからは、考えられるリスクはすべて洗い出し、それぞれに対策を講じることを期待しています。