大麻検挙人数過去最多 警察庁発表

2024年3月、警察庁の発表した「令和5年組織犯罪対策に関する統計」において、大麻による検挙人数が6,482人で、統計開始後、過去最多となった。また、危険ドラッグによる検挙人数も前年より大幅に増加した。
大麻による検挙者のうち70%、危険ドラッグによる検挙者のうち60%を、20代以下が占めており、若年層における薬物乱用が懸念されている。警察庁はインターネット上での違法情報の排除や広報啓発活動の推進に取り組むとしている。

【このニュースに一言】

警察庁の発表によると、2023年10月から11月にかけての大麻による検挙者への実態調査の結果、大麻を使用した動機では、「好奇心・興味本位」という回答がすべての年代で多く、また、20代以下では人に誘われたから、その場の雰囲気で使用したという回答が目立ちました。大麻が有害であるという認識を持っている人が少ないため、軽い感覚で手を出してしまう人が多くなっています。こうした軽視の風潮は危険です。
大麻には知能、学習能力、知覚などへのさまざまな悪影響があります。また、依存性があるため、一度使用すれば欲求から逃れられず、繰り返し使用してしまうおそれがあります。そのため、「一度だけなら」「少しだけなら」などと考えないでください。友人や先輩などに誘われて断りづらい状況であったとしても、決して流されてはいけません。