株で儲けるため、虚偽情報を流した男が逮捕される

2014年2月、名古屋の投資関連会社の40代男性役員が、中堅電気機器会社の株価をつり上げるためにネット上の掲示板にうその情報を書き込んだとして、金融商品取引法違反(風説の流布)の疑いで名古屋地検特捜部の家宅捜査を受けた。役員の書き込み後、株価は上昇。保有していた株を売って数十万円の利益を得ていたとみられている。

【このニュースに一言】

最近の株式市場を見ると、株は投資ではなく、勝者と敗者がいるゲームと呼ぶほうが相応しいように思えます。損をする人がいて、自分の利益が生まれるゲームです。このゲームは、ルール違反(法令違反)しなければ、お咎めを受けることはありません。しかし、このニュースのように他人を騙すような行為をすれば、刑事罰を受け、おそらく得た利益も没収されることになります。

ネット社会になり、一個人でも多数の人に向けて情報発信ができる時代になりました。このことが、以前なら「良からぬ考え」だけで終わっていたものを、実際の悪行に移してしまう大きな原因だと思います。つまりネット環境の普及で株売買の現場に「悪意+環境=悪行」という式が、簡単に成り立つようになってしまったということです。