報・連・相は、部下だけがするもの?

「報・連・相(報告・連絡・相談)」は、一般的に部下から上司に行うものと思われていますが、上司から報・連・相を行うことで部下の育成や組織の活性化に生かすことができます。
たとえば、部課長会議で示された経営方針をわかりやすく部下に「報告」すれば、報告を受けた部下は、自分の業務と企業経営の関わりを理解し、一層主体的に業務に取り組むようになるかもしれません。また、「〇〇事業部主催の研修会、あなたが取り組んでいる業務内容に近いから参加してみたら」などの「連絡」は、仕事の知識や幅を広げることにつながります。部内の運営体制や目標管理の方法を「相談」し、部下の意見を取り入れれば、職場全体の働きやすさの向上に大きく貢献することでしょう。さらに、上司が「いつでも情報を受け入れよう」というオープンな姿勢でいれば、部下が自発的に情報発信しやすくなる効果も期待できます。
コミュニケーションが活発な組織は、ネガティブな情報の伝達も迅速に行われるため、トラブルに対して速やかに対応することができます。仕事の成果を上げ、リスクに備える職場づくりを目指して、ぜひ上司から積極的な報・連・相を行ってみてはいかがでしょうか。