ＬＧＢＴＱとは、LGBT（※）に、「Questioning（クエスチョニング）」や「Queer（クィア）」の頭文字Qを加えた言葉で、性的少数者（セクシャルマイノリティ）を表す総称のひとつとして使われます。
Questioningとは、性的指向（どのような性の人を好きになるか）や性自認（自分の性をどのように認識しているか）が定まらない、あるいは、あえて定めていない状態の人を指します。Queerは、かつては同性愛者などに対して「奇妙な・風変わりな」といった意味合いで用いられましたが、現在は性的少数者の当事者が肯定的に使うことが増えています。
性的志向や性自認は多種多様であり、LGBTだけで表すことはできません。近年、アメリカなどを中心に、このLGBTQという表現を使うようになりましたが、「ＬＧＢＴＱのほかにもさまざまなセクシャリティがあること」を示す「LGBTQ＋（エルジービーティーキュープラス）」という言葉も、新たに誕生しています。
多様な性について理解を深めることは、無知からくる差別や偏見をなくすことにつながります。性的志向や性自認に限らず、他者との違いを認め、尊重しあうこと。それが、自分らしく生きられる社会づくりの大きな一歩になります。

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