知り合いにバスを運転させて免職 仙台市営バス

仙台市営バスの運転手が知り合いに空き地でバスを運転させたとして、2020年7月1日、同市交通局は運転手を懲戒免職としたことを発表した。運転手は、知り合いである無免許の未成年二人に、運賃を取らずに乗車させたり、同局の土地内でバスを運転させたりしていた。運転手は事情聴取に対し、「バス好きの知り合いに頼まれて許してしまった」「軽い気持ちで運転させていた」などとコメントしている。

(東京新聞、産経新聞)

【このニュースに一言】
未成年で無免許であっても、私有地でバスを運転することは、道路交通法上は違法ではありません。同運転手は、違法でなければ問題はないと考えたのでしょうか。また無賃乗車させたことも、「バスの運行コストは変わらない、勤務先に損害は与えない」といった考え方をしてはいなかったでしょうか。
両方とも、ちゃんと想像すれば問題があることはわかるはずです。しかし、人には都合よく考えてしまう弱さがあります。知り合いの頼みを断れず、「これくらいなら大丈夫だろう」とだけ考えて、その先を想像しなかったことが今回の事態を招いたのではと思います。
同市交通局の方から「驚きを隠せない」、「嘘だろう」という旨のコメントがあったようですが、本当に驚くべきことだったでしょうか。
企業・団体で社員などの教育を担当する立場の人は、「都合よく考える」人の弱さを前提に、教育や意識啓発を考えて欲しいと思います。

(都合よく考える例)
・法律違反でなければ、問題ないと考える。(脱法ドラッグ等)
・被害者の顔が想像しにくい不正は、行われやすい。(談合、カルテル、誇大広告等)
・法律でも、「違反=被害者の発生」と必ずしもならないものは、違反しやすい。(速度違反、飲酒運転等)