「私の愛人」「チューしてくれたら」セクハラで懲戒処分 神奈川

2023年1月、神奈川県は、同僚へ繰り返しセクハラ行っていた地域県政総合センターの男性職員を減給処分にした。職員は処分の同日付で退職している。
同職員は複数の女性職員に「チューしてくれたらハンコ押す」などと発言したり、他の事業所に出向いた際、同行した女性職員を「明日から私の愛人になる予定です」などと紹介したりした。また、拒否されているにもかかわらず、執拗に飲食に誘うのを繰り返す行為もあったという。本件は内部通報により発覚。同職員は、県の調査に「場を和ますためにやった、自覚が足りなかった」と話している。

【このニュースに一言】

現代は、「セクハラは、人を傷つける不正行為である」と、誰もが知っている時代だと思います。このニュースを知って、「いまだにこんなセクハラがあるなんて、信じられない」「うちの職場ではありえない」と感じた人も多いのではないでしょうか。
いまも横行するセクハラは、「セクハラだけど、許されるレベル」「この状況なら、セクハラにならない」「相手も問題ないと思っている」といった身勝手な自己判断によるものが多いと思います。もちろん、同じ言動でも、特別な人間関係があるならセクハラにならないものもあります。しかし、職場のなかには、その特別な人間関係はありません。
もしも、同職員のように「場を和ますためにセクハラ発言をしている、でもウケている」と思っている方がいるなら、即刻止めてください。それは、身勝手な自己判断、勘違いであり、人を傷つける不正行為であると自覚してください。
また、「セクハラなんてしないよ」と思っている人も、このニュースを他人事と思わず、自身の言動が相手を不快にしていないか常に気を配るようにしてください。
あからさまな性的な発言ではなくても、「恋人はいるの?」「可愛い服装だけど、デート?」などプライベートに立ち入った発言なども該当することがあります。性的な発言にも様々な種類があるため、十分に気を付けてください。
もちろん、周囲でセクハラになり得る言動を見聞きしたら、即注意しましょう。