契約手続きなく作業 熊本県職員二名に減給処分

2019年8月26日、契約手続きをなく作業を進め、業者への未払いがあったとして、熊本県の職員二名が一か月の懲戒処分を受けたことが県の発表でわかった。発表によると、処分を受けたうち一名は、契約を締結せず業者に作業を委託し、業者には「上司の決済が進んでいる」と嘘の説明を行いつつ、約660万円の費用が未払いの状態だった。もう一名は、業者からの請求書の処理を怠り、それを隠すために、日付を改ざんして手続きを行おうとしたという。二名にはその他にも上司に許可のない決済や業務の確認漏れなどが指摘されており、県は「組織的なチェック態勢が機能していなかった」と話している。

【このニュースに一言】

「必要な事務手続きを忘れていた」というのは、どの職場でも起きることかもしれません。しかし、契約手続きせずに作業を委託する、請求書の処理を忘れて隠ぺい支払いが遅れるなどというのは、取引先に多大な迷惑をかけるばかりか、民間企業なら下請法違反に問われることもある大問題です。一人ひとりが規範意識を持ち、手続きを守る、ミスを隠ぺいせず正しい対応をすることが大切です。また規範意識の薄い行動や「うっかり忘れる」といったことを防ぐために、報連相や当事者以外のチェックを徹底するなど職場全体の取り組みも欠かせません。