東日本大震災の被災地への暴言を書き込んだ官僚が停職処分に

経済産業省では、匿名のブログに東日本大震災に関して不適切な書き込みをした男性キャリア官僚を2013年9月26日付けで停職2カ月の懲戒処分にした。男性キャリア官僚はブログで、震災が起きたおよそ半年後の9月に被災地の三陸海岸沿岸地域を「ほぼ滅んでいた東北のリアス式の過疎地で、定年どころか、年金支給年齢をとっくに超えたじじぃとばばぁが、既得権益の漁業権をむさぼるために、国民からむしり取っている」、「復興は不要だと正論を言わない政治家は死ねばいいのにと思う」などと暴言を書き込んでいた。

また今年8月には高齢者に対して「早く死ねよ」と書き込んでいたり、また7月には「あまりしたまであと3年、がんばろっと」と天下りを意味するコメントを書き込んだりしていた。

 

【このニュースに一言】

今回のニュース以外にも官僚が市民団体への暴言をネットに書き込んで処分を受けた事件がありました。これらの官僚は本音を書き込んだのでしょうが、それがどれだけの多くの人を傷つけることになるのか、想像することはなかったのでしょうか。

官僚の方々は、大きな国の仕事を進めて行く立場で、いろいろな人たちに会い、大きなストレスや釈然としない気持を多く抱えることがあると思います。しかし、それはどうしようもない現実で、そのなかで「国をどうしたら良くしていけるのか」を考えていくのが官僚のお仕事です。それが嫌なら仕事をお辞めになり、自分の望む環境がある職場を頑張って探して仕事をすることです。

人間には弱さがあり、「権力や権限」を持てば、弱者を見下すようになる危険が誰にでもあります。それを自覚して、常に自分の言動を振り返り、自分が正しいことをしているかどうかを確認しなければなりません。