沖縄ブランドしいたけ 一部に宮崎県産を使用

2022年9月、沖縄県恩納村のシイタケ業者から沖縄県産として出荷されていたシイタケの一部が、産地を偽装した宮崎県産だったことが明らかになった。沖縄県産である自社ブランドの人気が出て生産が追い付かなくなり、品種・栽培方法が同じ宮崎県産のシイタケを取り寄せて、一部を沖縄県産として出荷していたという。同社はすでに取引先への連絡と謝罪、商品回収を実施し、社長は責任を取って辞任する意向を示している。

【このニュースに一言】

同社は、地元のスーパー向けの商品で「宮崎県産」と正しい表示をしており、全ての商品で産地を偽装していたわけではありません。また、産地は違っても、同じ栽培方法で品質に問題ないことを確認したうえで使用しており、不当な利益を得る目的の偽装ではなかったようです。
しかし、お客様は沖縄県の特産品を求めていたのであり、同じ栽培方法で品質に問題ないことを求めていたわけではありません。今回の偽装は、お客様の気持ちを無視し、裏切るものであったことは間違いないことです。
もしも、沖縄県産ではなく、中身で選んで欲しいというのであれば、沖縄県産の生産が追い付かないという理由を公表し、栽培方法と品質を説明し、正しい産地表示で正々堂々と販売すべきでした。
商売に無くてはならないものは、信用と信頼です。
商品の品質や安全性に問題がなくとも、一つでも「嘘」があれば、信用と信頼の失墜を招くことを認識しなくてはなりません。