兵庫県警 酔って寝込み、個人情報紛失

2022年8月、兵庫県警は、事件関係者400人分の氏名、住所などの個人情報が載った捜査資料を紛失したことを発表した。発表によれば、同月12日に同県警の警部が飲酒後、酔って路上で寝込み、目覚めたところ資料が入った鞄がなくなっていたことに気づいたという。情報の悪用などは現時点では確認されていない。また、捜査資料の持ち出しには許可が必要だったが、警部は許可を得ず無断で持ち出していたという。

【このニュースに一言】

兵庫県では、今年6月にも尼崎市で個人情報が入ったUSBメモリを紛失したという事件がありました。この事件でも、紛失した原因の一つに“酒に酔って路上で寝込んだ”ことが挙げられています。
酔えば、注意力や判断力が鈍くなったり、普段ならしないような行動をとったりすることがあります。「お酒に酔っても、絶対に持ち物をなくさない」と口にする人は、自分を過信している人です。個人情報を含む重要情報を取扱う人は、決して自分を過信せず「お酒を飲むときには、重要情報を持ち歩かない」ことを徹底してください。
本件の当事者である同警部補は、2カ月前に起きた尼崎市の事件をどう思っていたのでしょうか。もしも、他人事と考えていたとしたら、個人情報の取り扱いについて、しっかりと勉強をし直して欲しいと思います。

飲酒が原因となった個人情報紛失の事件が続けて起こっています。重要情報を取り扱う人は、このことを他山の石として、気持ちを引き締めてください。