日展の審査は、作品の評価以外に基準があるの?

公益社団法人「日展」は、「書」部門の入選数が予め有力会派に配分されていたとする問題で、2013年11月、45回日展ですべての部門の大臣賞(内閣総理・文部科学)および会員賞の選考を自粛すると発表した。日展は二科展とともに日本を代表する美術展で、1万円を支払うことで誰でも応募できる。今回の問題は朝日新聞社が、2009年度の「書」の「篆刻(てんこく)」部門の審査で、審査員から有力会派幹部に送られた会派別入選数の配分表を入手したことで判明した。

 

【このニュースに一言】

様々なサイトに、「触れてはいけない秘密が公に」といった内容の書き込みが散見されます。個人的な話ですが、我が父(80代)は学生の頃から油絵、彫刻などを趣味として続けています。そして地元の美術展で何度か賞を頂いていますが、日展についてあまり良いことを話しません。「作品の良し悪しだけで、賞が決まる美術展ではない」、「上の人たちのお手盛りで決まる」と話していました。そのときは、「そんなことはないだろう」と思っていましたが、今回の事件で「本当のなのだろうか」という気持ちになっています。

日展には、今回のことを契機にしっかりと調査を行い、万が一正すべき点があれば正して欲しいと思います。そして日本最高峰の美術展に相応しい公正な審査をお願いします。