取引代金水増しで被害総額約2億円 詐欺容疑の女性逮捕

宮城県大衡村の自動車部品製造会社で経理を担当していた女性が、取引先に支払う代金を会社に約1000万円分多めに会社に請求し、水増し分をだまし取った疑いで逮捕された。2015年1月、仙台国税局の税務調査で発覚。県警は、被害総額は2億円以上に上る可能性があるとみて調べている。調査によると女性は、「ブランド品や家の購入資金が欲しくて、入社して間もなく始めた」と容疑を認めている。

【このニュースに一言】

この女性は、「お金をだまし取ってもバレない」と思ったのでしょうか。普通であれば、誘惑があっても自制して実行に移すことはありません。しかし、ささいな出来事が不正に手を染めてしまう「きっかけ」となることもあります。「友達がブランドのバックを持っていた」、「知人の海外旅行の話を聞いた」などがきっかけで「魔がさす」ということも考えられます。

今回のケースのように1人で業務を担当していると、外部からは、通常に起きている小さなミスはもちろん、大きいミスも気づくことが難しくなります。どんな業務でも、複数の人が関わり、「他の人の目」が気になる環境が必要です。そうすることにより、不正が発覚しやすく、また自制が強化されるのではないかと思います。