冷凍食品に根拠のない割引価格表示、12社に行政指導

消費者庁は冷凍食品の販売価格表示について、2013年4月スーパーマーケットやドラッグストアなど小売業者12社に対し、景品表示法(有利誤認)に反する恐れがあるとして、行政指導を行った。実際には「メーカー希望小売価格」や「メーカー参考小売価格」が存在しないにも関わらず、「メーカー希望(参考)小売価格から○割引」などと表示をしていたり、元値を示さずに「毎日半額」なとど表示していたりした。景品表示法では、価格や取引条件を著しく有利と誤認させる表示を禁止している。

 

【このニュースに一言】

「元値から、こんなに値段が下がるんだ!」と思う気持ちは、購買意欲を掻き立てるものです。いつも店で見ている商品が、ある日「3割引」という表示になっていたら、「お得!」の文字が頭上に出てきて、財布の紐がぐっと緩くなるのも仕方ありません。このケースでは、その心理を利用するために架空の「メーカー小売希望(参考)価格」を使って、○割引!、半額!と表示したのですから、行政指導を受けて当然です。事実、「お得な価格」設定だったと思いますが、ウソをつくやり方は絶対にいけません。正しい方法で、お客様の心をぐっと引きつけて欲しいものです。